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牧師のこーひーぶれいく

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ホンマくん
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     高校一年の時の同級生に、ホンマくんがいました。当時の私たちの高校は、ほぼ男子校でした。私たちの学年では、500名前後の生徒数のうちで、女子は30名前後だったと思います。それでも前年よりは女子の人数が多くなったと言われていました。それでも一年生で10クラスのうち、女子が一緒のクラスは3クラスだけで、あとは全員が男子でした。私は、高校生活三年間、ずっと男子だけのクラスでした。

     

     一年生の担任は、あだ名が「スナ」でした。確か英語の教師だったと思いますが(その記憶がハッキリしない自分の記憶力の乏しさに自分でも驚いています)授業でもホームルームでも話す時、その文尾に必ず「…スナ。」と言っていたからです。そんな私たちのクラスに、長岡市の隣の見附市から通っていたホンマくんがいました。まん丸な顔に赤いほっぺのいがぐり頭のホンマくんは、今思い出すとアンパンマンそっくりです。

     

     15歳のイタズラ盛りの男の子が50名のクラスですから、何かにつけて騒動が起きました。新学期が始まってしばらくは、互いの様子を伺っていましたが、そのうちにいくつかのグループが出来ました。クラスで何かを決めなければならない時、そのグループ間でなかなか意見が合わなくて、何度もゴタゴタしました。そんな時、ホンマくんが話し始めるとクラス全員が静かに耳を傾け、その意見に従うことが多かったように記憶しています。

     

     アンパンマンのような穏やかな笑顔で話すホンマくんには、独特の説得力があったのです。でも、ホンマくんは決して「立て板に水」のような雄弁家ではありませんでした。むしろ、彼の話は途切れ途切れでした。吃音だったのです。彼の説得力は、言葉数の多さや巧みさによるのではなく、彼の穏やかな人格から来ていました。説教者として壁にぶつかり悩むとき、フッとホンマくんのことを思い出します。

     

     

     

    | - | 20:52 | comments(0) | - | - | - |